mukの事。
京都を拠点に活動する路地裏ギタリスト、take-bow(guitar)とkei-k(a.sax)による瞬きのduo、UKに、柳川芳命さんとのHeal Roughly等で活躍するmeg(drums)さんが加わり、muk(ムック)として2018年3月より活動を開始した。
3人での一緒にやったはじめての演奏は、2017年9月18日にパーカーハウスロールにて。
伊藤誠(t.sax)さんとmegさんとkei-k、そして僕で行なったLiveの3つ目のセットだった。
(最近はすっかりカエルがトレードマークになり、定着してしまっているmegさんだが、フライヤにカエルとして掲載されたのはこの時が最初だった。伊藤誠さんは象として描かれている。kei-kが、ネコ化し、take-bowが犬として描かれている事にもそれなりの理由はあるにはあるがここでは割愛するニャー。)
mukという名前が付いたのは、去年、11月26日にナイスショットコーヒーで、megさんとDUOをやった後の事だったと思う。
形態を平たくさらっと書けば、即興を主軸に演奏するドラム、ギター、サックスのトリオというものだが、どうもそうではない、物々しさがそこにあるような気がするのは、誰がなんと言おうとkei-kが言うようににmukはロックバンドだからなのかもしれない。
ただし、不確定要素をたっぷりと豊潤に含んだ、このロックバンドが曲を持つ事は、きっと永遠に無いのだろう。
僕は、そのバンドのギタリストでありながら、内に潜む何かが、確かな感触で震撼する本来的なロックバンドであって欲しいと、
mukの事を考える時、そんな事をよく思う。
何よりだけど、3人でステージにいる時、言葉でもなく、音でもなく、もっと目に見えない何かを、しっかりと感じられているとき、僕はとても心地良いし、
なによりも、その事がmukなのかもしれない。
確かな形と曲を持たない、3ピースのロックバンド、mukは、ゆっくりだけど、確かに始まっている。
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