ガット・ギターとMARC RIBOT
[intro]
今も、そう、思っているところが無きにしもあらず。
でも、まあ少しだけだけど、変わってきているところがあるような、無いような。
「ギターなんて、どのAMP使っても、どのギター使っても。
結局、俺が弾いてんだから一緒だろ?」
10代後半から20代半ばまで、そう思いながら、そう思わないと崩れ落ちてしまう中で。
「そんなことは、絶対無いはずだ。」と頭の片隅で、何故か頑なに思いながら。
何しろ、国内国外のストリートから、様々な国の地下鉄構内、ライブハウスでの演奏、飛び入りするJAMセッションとか、 時には、大きなホールや劇場。 それしかない、1本だけのギターとそのつど変わるAMP。
時にジャズ・コーラス、明日はマーシャル、昨日は、電池駆動のミニAMP、明日はPAに直結でこなしていたのだから、そんな風に考えてしまうのは仕方がないか。
会場にFENDERのTWIN REVERBがある時は幸せだった。
大好きなAMPだったからだ。
また、弾いている国が変われば、事情が電圧の問題など、色々あるのだから。
そんな、中で、何とかして、自分の音を出そうと必死になっていたのかもね。
YAMAHAのAPXを改造したギターでよく、善戦していたと思う。
そのギターは、その後、ギタリトのMARC RIBOTにサインを書かれることに。
その後、自分自身の演奏と生き方自体に苛立ち、破壊され、残骸は長い時間をかけて修復され、新しい形に。 (一部は絵になり、飾られる。)
自分の音がおぼろげだから、余計にそうなっていた。
それが、悪いこととは、全然思わない。
むしろ、それでよかったと思う。
そして、とにかく、人に演奏を聞いてもらう。
酷評されようが、在り方を問われようが、時に褒められようが、
そんなことは、どうでも良いことだった。
そのことが、ひたすら、自分にとって大切で、楽しいことだった。
「明日は誰が、聞いてくれるのだろう。」
そう、思いながら眠っていた。
[A]
フランス、PARISのCAFE。
劇場公演での演奏が終わったばかりのmarc ribotに、
「アメリカ国内から、全てのギターをPARISに持ち込んだのか」
と聞いたことがあった。
「AMPは、全てPARISでこちらで、調達し、持ち込んだのはガット・ギター一本だけ。」
そんな答えが返ってきた。
「頻繁に使っていた、ストラト・キャスターは?」
「あれは、PARISに来てから、公演に必要だったので安いのを買った。」
とのことだった。
「その、ガットは?」
「これは、替えがきかないからな。」
傍らで、Ned Rothenbergが笑ってた。
PARISの片隅で、ギターを弾いていた頃の話。
続きは、またいつか。
[A]
今、僕はガット・ギターを2本ほど、持っていて。
えーと、1本はなんとか、メンテナンスしたり、色々、パーツを交換したりして、
何とか、使える状態になったもの。
もう、一本は、ずっとホッタラカシだったけど、最近、調整を始めたやつ。
あと、1週間くらいで使っていけるかもね。
その2本を弾いていて、ガット・ギターにも、個体差が沢山あることに今頃、気が付いて。
(遅い!!)
ガット・ギター、全部、同じやと思ってた。
何で、気が付かなかったんやろうと反省の日々です。
特に、低音の音量の出方と、高音のはりに、1本、1本の違いがあるように思うんやけどね。
どうでしょう?
[B]
このセクションは、今日は、お休みです。
また、次回ってことで。
[A]
最近、髪伸びた。
大分、後ろでくくれるようになったんやけどな。
最初はストレートなのに伸びてってある程度のところからは、巻いていく変な髪。
今は、肩くらい。
今、弾いてるメインのストラトくらい、ガット・ギター、弾きこなせたらなーと。
そんなわけで。
おやすみなさい。