近況報告 2023.9.6(wed)
明日は、doppioのリハです
久しぶりに、エフェクトを組み直してみました
マンガは、ネームが無いと、何も描けません
バンドは、リハが無いと何も始まらない
ずっと、苦手で、出来なかった些細な準備を、今更しています
take-bow
http://take-bow.net
木の絵
DOG4の表紙絵に木を描こうと思い、沢山の木を観察していた。
下書き自体が、性に合わないので、観察というもので何とかして、
間に合わせているのだろう。
朝起きて、適当にアタリをつけて描き始めてみると、
思い描いていた木と随分違っていた。
5月だし、緑の多い木をと思っていたのに、出来上がった絵は、
切ない枯れ木の絵になってしまった。
何とかして、葉を多く描こうとしたが、絵自体がそれを許してくれない。
数日後、路上に折れてしまった梅の木が転がっていた。
それは、友人のように思っていた木。
12年間、その木だけが僕の友人だったのかも知れない。
描いた絵は、その木に瓜二つな事に驚いた。
木も、また生命で、きっと意志があるのだろう。
もし、その木が僕を友人と思ってくれていたのなら、
僕はとても幸せだと思う。
DOG4 Chapter2 「MOUSE&DOG」PV
youtu.beBLUESを弾いてみた、DOGのPVです。
「描いた、絵から音が鳴って欲しい」
その為に、弾き始めたギターでした。
ギター中心の生活になり、絵を描くのを忘れていたわけです。
調弦すらされていないギターを録音し、描いた絵の前で、
カセットテープの再生スイッチを押した13歳の時と今の時間が、
それ程、変わらない事に驚きます。
初志貫徹では無く、諦観でもありません。
「たまたま、続いただけ」だと思います。
また、各ページのクリックで、「DOG」関連動画も、視聴出来ます。
一話目、「BD-2のBLACK BIRD」は こちらに移動しました。
http://take-bow.net/what's%20new.html
次回作は、6月下旬辺りに、リリース予定です。
take-bow
プラットホームとMerry Xmas!
プラットホーム。
電車の待ち時間は、いつも退屈で。
所在無さげに、限られた区間のホームを彷徨いてしまう。
彷徨いてしまう、自分に嫌気がさすが、その位に電車が来てくれるので、
ヤレヤレと胸をなでおろす。
自動販売機の前で、買い方が判らないようで、困っている女性がいた。
千円札はここから、入れたら良いと伝えたが、
中々、上手く入らない。
結局、僕が、それを入れて、お茶を買い、釣銭を取り、彼女に渡す。
買ったペットボトルのキャップが開けられないそうなので、開けるのを手伝った。
何故か、そのあと道中を共にする中で、随分、沢山の話をしていた。
何故か母の年齢を聞かれ、答えると、
「遅い時の子供なのね。」
僕の年齢を告げると、驚いていた。
男性なのに、髪が長いからか、少しばかり一般社会に暮らす、その年齢の人達が経験している事をせずに、ギターばかり弾いていたからかなと少しの時間、考えた。
彼女が、一番、輝いていた、楽しかった時は、40代の時だったそう。
「高度経済成長期ですね。」
「そう、色んな事が凄い速さで、変わっていった。」
「僕は、今、拙いながら楽器を扱う仕事をしていますが、70年代の楽器には沢山の夢が詰まっているように思います。楽器は時代を反映しますから。」
「今は、どお?」
「うーん..、わからないですね。」
そうこうしているうちに、彼女が降りる駅にたどり着いた。
彼女はこれから、舞台を見に行くらしい。
「がんばんなさいよ。」
別れるときに、そう彼女が言った。
髪を綺麗に纏め括っている彼女の後ろ姿が何故か輝いて小さな背中が大きく見えた。
その言葉が、何故か、印象に残っていて、
最後に僕が,修さんと交わした言葉と同じだった事に後から気付いた。
「じゃあ、行ってきますから。がんばんなさいよ。」
確か、昼過ぎだったと思う。
寒い日だっただろうか、暖かい日だっただろうか。
2019.12.24(tue)
Merry Xmas!
NO ME LLORES MAS
先日、9月24日に、MollyでHoneyを弾きました。
最近、僕は、古い...、特に1960年代の日本製のギターに、とても、魅力を感じています。
Honeyもまた、その中の一本です。
モズライトのコピーモデルを作っていた所の、自社モデルです。
何しろ、倍音成分が豊潤で、本当にIMPROVISEしていて、楽しいんですね。
次の音を、ギターに示唆してもらっているかのようです。
このHONEY、故人であります、田中 修さんがリペアし、修復され、MOLLYの店主が、彼から購入したものです。
正しく調整された1本、1本の弦から、オサムさんの息吹を感じながら。
MOLLYで、雨の中、駆けつけてくれた、オサムさん。
僕のギター教室の発表会。
本式で、弾いて下さった「禁じられた遊び」。
その場に、居た人達から、本当に敬意のある、大きな拍手。
昨日のように、感じます。
「今も、大切に弾いていますよ。」
2019.9.28(sat)
もう一度
もう一度。
最近、そんな事を、最近、不意に思った。
目指した場所へ、もう一度行く事は出来ないのだろうか。
そんな事を、最近、ついつい考える。
その場所は、とても近くて遠くにあり、必死になって、掴もうとすると、スルリと其処から抜け落ちてしまう。
掴もうとした自分すら、無かった事にされてしまう。
何処かへ落ちてしまった、その事を拾おうと探し出すと、気が付けば闇の中にいる。
闇の中に居ることは、心地よく。
この場所で良いとも、思わせる。
でも、これでは駄目だと、また光を探す。
夜の世界で、灯火を探し出し、迷い込む虫たちのように。
光は遠くにあり、其処にはたどり着くことなど、自分には到底、無理だと、
身の丈を知り、自分の居場所を決める。
其処が自分の場所だと、自分自身を納得させる。
其処には日々があり、やはり、人達がそこに居て、日常がある。
努力も必要だけど、必要な練習。
それは、とても楽しくもあって。
初めてのことは、何時だって楽しいものだ。
柳川芳命さんの、其処から、どんなことがあろうとも
決して其処から逃げたりはしない音を聴いていると、心の奥が動かされる。
向き合う事を考える。向き合った後、心が静かに踊り出す。
kei-kの遠い何処かへ突き抜けて行く音を聴いていると、遠い場所へ連れて行ってくれる。はるか遠くの景色の中で、静かに心が狂いだす。
Meg Mazakiさんの音が響くと、彩りの事を考える。不可視だが、完全に不可視では無い色彩のことを考える。Pre-visualな、前視覚的な彩りを。
大江 愛と演奏するとき、勇み足の自分に気付いて、歩調をもう一度、合わせ、今いる場所を確かめる。自分も、他者も支えながら、一歩ずつ。
小林雅典さんの音を聴くと、弦を弾く自分が確かに其処に存在することを思い出させてくれる。いつも、僕が忘れがちな事を、彼の演奏に確かめる。
「もう一度、あの場所へ」
そんな事を最近、良く考える。
もちろんだけど、今の自分であの場所へ。
もう一度。
晴れた日に、道すがら、声をかけてくれた人がいた。
「今日も、忙しそうね。元気そうで何より。」
「今日は、天気が良いから。」
そんなふうに、答えた。