「俺のAMPは2チャンネル側で鳴らせ。」
路地裏ギタリストというものをやっていると、時に亡くなった方のAMPを鳴らすことがあります。
足回りとギターを持っていって、AMPは現場にあるものを使わせていただくわけなのですから、そんなこともあるわけです。
昨日がそんなときでした。
お会いしたこともない方でしたが、当日、サウンドチェックをして、使わせていただくことにしました。
マーシャルタイプのスタックアンプで、ブランドはケトナーの50W。
FENDERのTWINとか100Wを50Wに落として使うのに最近は慣れていたので、
スタックタイプは久しぶりでした。
スタックタイプのアンプは、前面には音が突き進むが横の広がりが殆どないので、
ハイハットの近くにいったり、ステージ中央に出て行ったときと立ち位置の上手奥に戻ったときとで、音質と音量が違うことに慣れるのに少し苦労しましたが、すぐに慣れました。
途中、弾いていて、特にギターソロを弾いている時のAMPの特性からか、前のオーナーの使い込んだ癖からなのか、中域の持ち上がり方になんとなく覚えがあることに、気がつきました。
「知ってんやけどな、この音。」
1ステージ目が終わり、休憩の時に、気が付いたのですが、
以前、このAMPのオーナーであるギタリストが弾いているCDを遺作になったからと
今、現在弾いている、お店で聞かせてもらい、そのCDに合わせて演奏したことがあったのでした。
2ステージ目、
演奏途中にAMPのチャンネルが1から2へ勝手に変わってしまうことが2回もありました。
「あれ?」
とかいって、1チャンネルのみでサウンドメイクしてたので戻すわけなのですが、
もるで、亡くなったそのギタリストから
「俺のAMPは2チャンネル側で鳴らせ。」
と言われているようでした。
1チャンネル側は比較的クリーン。
2チャンネル側は伸びやかなハイゲインでした。
僕は基本的にクリーンですこし張りのある音に設定したら、後は持ち込んだ
足回りで音作りをしていきます。
なので、結局、最後まで1チャンネルを使わせてもらいましたが、次回のLIVEでは
2チャンネルで作りこんでみようと思っています。
フライングVを使って、演奏していた方だったそうです。
P-FUNKやR&B、BLUESが好きな方だったらしいです。
昨夜の木屋町ホーンズはアンコールの時のこと。
ストラトを指で弾いてリードプレイをするのは、時々やりますが、
JEFF BECKのように綺麗に弾けないので、PICKと半々で普段はやっています。
気が付いたら随分、指弾きで押し通していました。
打ち上げのときに聞きましたが、亡くなったギタリストはフライングVを
最初から最後まで、指弾きで通す方だったそうです。
お会いすることかないませんでしたが、ご冥福を祈ります。
次回のLIVEでは2チャンネル側を鳴らしますので。
よろしくお願いします。
今後の予定
11月上旬
木屋町ホーンズ
UK
パーカーハウスロール
京都
11月18日
木屋町ホーンズ
クラブ ミッション
東京